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【仮設住宅リハビリ支援】専門職主導から、住民主導へ。

理学療法士の小田智樹です。

私が被災地・石巻を訪れ、初めて携わることになったボランティア活動は、仮設住宅の集会所でのリハビリ支援でした。開始から1年が経ち、私が担当するリハビリ支援は、今週の月曜日で一旦終了させてもらうことになりました。





ここでまず、皆さんに知っておいて頂きたいことは、まだまだ仮設住宅で生活することを余儀なくされている方が大勢いらっしゃるということです。そしてそこに住まわれている方の多くは長い仮設住宅生活で運動機能の低下や精神的なストレスを抱えています。

集会所での運動に毎回参加してくださる方々からは、

「この運動の時をすごく楽しみにしているのよ」
「仮設から出て集まって話が出来るのがうれしい」

…といった事が聞かれています。これらの言葉から、リハビリ支援自体が運動機能低下を予防することだけでなく、一つのコミュニティ形成のきっかけとなっていることがわかり、今後も継続していく必要があると改めて考えさせられました。



ではなぜ終了したのか。色々な理由はありますが、一つは毎月リハビリの専門職が行かなくても良いのではないかということが挙げられます。

では誰が代わりに担うのか。  
当法人が進めている「おたがいカラダ作りサポーター事業」を受講された住民さんを中心としたメンバーに引き継いでもらうことにしました。今後は、仮設住宅以外でも地域に住む住民さんが地域の健康やコミュニティを支える担い手になれるよう、私達が積極的にサポートしていきたいと考えています。

それらの活動は、今月オープンとなった「スタジオぷらす登米」を展開する登米地域にも広げて行きたいと考えています。

しかしながら、この事業は走り始めたばかりのため資金的に苦しい状況です。黒字化にはたくさんの時間を要します。それでも、私達りぷらすのスタッフは立ち止まる気なんて1ミリもありません。

どうか私たちを走らせ続けさせてください。



みなさんのご支援が必要です。
みなさんのご支援が地域の健康を増進し、サポーターに参加した住民の役割を創造することに繋がります。みなさんの力添えによって、まずは宮城県石巻、続いて登米市、さらには宮城県全体、もっといえば日本全体を変えることが出来ると信じています。どうかご支援のほどよろしくお願いいたします。

(理学療法士・小田智樹)

一般社団法人りぷらすweb site
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