「来ないでおこうと思ってたんだけど…」



今週からスタジオぷらす介護保険サービスの利用を開始された田中さん(仮名)。
80代の女性です。

「来ないでおこうと思ってたんだけど…」

利用開始直後、他の利用者さんにそう話をする姿が見られました。

スタジオぷらすでは、はじめてサービスを利用される皆さんに、
今の生活状況や身体状況を改めてお聞きしています。


「右手を見てください…力が入らないし、色が白いの」

田中さんにお話を伺うと、右手の脱力を訴え手のひらを見せて下さいました。
そこで、両手を握ったり、その時の色を確認させて貰うと、
確かに右手と左手の様子が違っていました。

ですが、今の生活では大きな問題になっていないようでした。

だからこそ右手のことを訴える機会も少なかったのかもしれません。

その後、右手の節々を一緒に軽くマッサージし、
両手を組んで指を動かす運動を5分ほど続けているうちに、
力が入りにくかった右手も少しずつ握りやすくなってきましたました。

「やっぱり、ここに来て動かないとだめね」

田中さんはそう話して下さいました。
スタジオぷらすに来る意味を、ご自身の中で感じていただけたようです。

私たちのサービスを利用される方が、どんなことを思い、どんなことを不安に感じているのかは、ひとりひとり全く異なっています。
言葉にならない思いを抱えている方も大勢いらっしゃることでしょう。
私たちは、普段見聞きする言葉の裏側にあるものを出来るかぎり受け止めていかなければならないですし、思いを伝い合えるような利用者さんとの関係を築いていかなくてはなりません。
五感、六感のアンテナを張り巡らせ、出来るだけの工夫をしていかなければならないと、改めて実感する出来事でした。

(作業療法士・小山)

一般社団法人りぷらすweb site
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