高齢者の「自宅」で発生しやすい事故とは?~傾向と対策!!~ 仕事と介護と家庭の両立 2016年12月27日 今年も残すとことあと数日。 離れて暮らすご両親の元で過ごそうと準備されている方も多いのではないでしょうか? 帰省のタイミングこそ、家族や兄弟の暮らし・健康について話し合う絶好のチャンス! 〜前回までの内容〜 第1回:帰省のタイミングこそ、家族の暮らしについて話し合うチャンスです! 第2回:なぜ早め早めの対処が必要? 連載第3回目。 今回は、高齢者の「自宅」で発生しやすい事故について考えます。 *** 年をとると転びやすくなる。 皆さんも、そう実感しているのではないでしょうか? 若い時に転んでも(=転倒)簡単に骨折しませんが、高齢になればなるほど骨折しやすくなります。 高齢者の骨折は、要介護の原因にも直結していくため、その発生傾向を知り、対策することが何よりの予防策となります。今回は、この「転倒」について考えてみましょう。 では、早速ですが下記の質問について、Yes,Noで考えてみてください。 Q1.高齢者の事故で転倒は、最も大きな割合を占める Q2.転倒の場所で多いのは、外出時ではなく住宅などの居住場所である Q3.転倒の場所で最も多いのは、居室や寝室よりも、玄関や勝手口である まず、東京消防庁のデータを見ていきましょう。 平成26年中に救急搬送された全高齢者66,022名のデータです。 高齢者の事故で最も多いのがであり、事故全体の80.6%を占めています。 以下、2位:落ちる11.0%、3位:誤飲・誤嚥2.9%と続きますが、圧倒的に多いのが転倒です。 そして、転倒が最も多く発生する場所は「住宅などの居住場所」。「転ぶ」と言えば、ボコボコした砂利道を歩く場面などを想像した方も少なくないかもしれませんが、最も慣れているだろう「自分の家」が全体の56.9%を占めているのです。以下、2位:道路・交通施設33.5%、3位:店舗など5.6%と続きます。 事故発生場所について、もう少し詳しくみていきますと、住宅などの居住場所の中で最も多いのが、居室・寝室で全体の67%。以下、2位:玄関勝手口9.7%、3位:廊下・縁側7%と続きます。 皆さんの、ご実家は如何でしょうか? この帰省のタイミングで、下記の点を確認してみてください。 カーペットや電気のコードがまとまっていない コタツやカーペットの縁がめくれて、つまづきやすい 電気が切れており、1)や2)の部分が見にくい 転ぶのが怖くて、外出の機会が減ってきた この1年で転んだ経験がある 参考資料 H26年東京消防庁救急搬送データから見る日常生活の事故 ◆脳卒中予防の秘けつ(国立循環器病研究センター) ◆石巻市にご両親がお住まい場合(参考資料) 認知症ケアパス ◆石巻にお住まいのご両親に「あれ?」を感じたら… 私たち「りぷらす」までご相談ください。 ◆くらしと介護の相談所@石巻 ◆専門家とグットコミュニケーションを ◆NHKあさイチ シリーズ・親が、心配。 ~年末年始“実家チェック”~ 一般社団法人りぷらすweb sitePR