【イベント報告】くらしとかいごの小さなシンポジウムin仙台うれしや 仕事と介護と家庭の両立 2016年09月26日 9月17日に開催された「くらしとかいごの小さなシンポジウム」の様子です! 当日は、会場を提供して下さった「うれしや」さんで同時開催されていた「足フェス」スタッフの皆さんにも参加して頂き、大変有意義な時間を過ごすことができました。 「親の介護が始まっても仕事を辞めてほしくない」 これは、今回私たちが一番みなさんにお伝えしたかったメッセージです。 少子高齢化の現状、要介護高齢者となるリスク、介護が発生する原因、認知症のケア等々、ちょっと介護が怖くなってしまうような話題も少なくありませんでしたが、「早期発見・早期治療」の意識と、知識とネットワークさえあれば、仕事と介護の両立は可能だということに気付いて頂けたのではないかと思います。 うれしやさんのランチ↑↑↑ 皆さんとの対話を通じ、まず印象的だったのが、皆さんの中で「介護についての知識やイメージが曖昧・・・」ということでした。普段、私たち専門職が使っている専門用語、例えば「介護度」「自立度」などについても、ちょっと違った解釈をされていたり、より詳しく具体的な説明を必要としていることを改めて感じました。 また、このイベンに参加することをきっかけに、自分自身のライフプランについて考えるヒントを掴んで貰えたら幸いです。 ◆今後のイベント予定◆ 10/1(土)10:00~15:00 くらしと介護の相談所in石巻:イトーヨーカ堂あけぼの店 10/20(木)13:30~ つながる講座in石巻・ベビースマイル マタニティ子育て広場スマイル (育児と介護の「ダブルケア」ついてのお話:講師・りぷらす千葉) 10/23(日) 仕事と介護の両立についてin仙台ぞうさんのいえ (仕事と介護の両立支援事業・千葉) 一般社団法人りぷらすweb sitePR
「要介護からの卒業」私たちの取り組みが紹介されています! メディア紹介 2016年09月25日 要介護からの卒業を(本気で)目指す!石巻市の一般社団法人「りぷらす」の取り組み 「介護のことをわかりやすく紹介する情報サイト」KAIGO LAB(カイゴラボ)に、私たちの取り組みが紹介されています。 当ブログ「りぷらす日記」におきましても、「スタジオぷらす」のカテゴリー内にて、「要介護からの卒業」に関する記事を掲載しておりますので是非そちらもご覧ください。 ◆スタジオぷらす「介護からの卒業」に関する最新記事はコチラ◆ 一般社団法人りぷらすweb site
【スタジオぷらす登米】高次脳機能障害 デイサービス 2016年09月14日 2016年の1月に脳梗塞になりその後、3月下旬に退院されたOさん。 退院したものの自宅での生活に不安を抱えたため、当事業所を利用することになりました。 一見すると大きな運動麻痺(身体のうごかしにくさ)もなく困っていなさそうなOさんですが、脳梗塞によって高次脳機能障害(:国立障害者リハビリテーションセンターのページに移動します)を抱えていました。Oさんはこの高次脳機能障害により、日常生活に於いて注意力の低下が顕著となり、調理の段取り、現金のやりとりなどが苦手になっていました。外出時は、お金の支払いが怖くなってしまい、すべてご主人にお願いしている状況。そのため、まずはどんな時にどんなことが苦手になったり、怖く感じるのかを模擬練習(実際の場面を設定あるいは想定しながら行う練習)を通して一緒に確認することを行いました。 この練習を1か月程繰り返していたところ、ある時ご本人からご主人に付いてもらいながら一人でお金のやり取りをすることができたのと嬉しそうに報告がありました。ご本人も少しずつ前に進んでいることを実感しているとのことでした。 理学療法士・小田智樹 一般社団法人りぷらすweb site
【暮らしと介護*コラム vol.4】改善?改悪?…賛否両論の介護保険制度 仕事と介護と家庭の両立 2016年09月10日 5人に1人が75歳以上になるといわれる2025年へ向け、高齢者介護の仕組みが変わっていきます。今年、介護保険の改定が行われ、介護サービスを利用した人が窓口で支払う「自己負担額」を増額する措置がとられました(今のことろ、一部の利用者を対象とした措置です)。医療制度も大きく変わっており、病院の経営者は、患者を1日も早く退院させないと利益を出せないような仕組みになりました(=高齢者が長期間入院できないような仕組み)。高齢者は病院から自宅、もしくは在宅型の施設へ移し医療費を削減する…介護費で賄う・・・といった狙いです。…もちろん、この改定では、賛否両論が飛び交いました。 「介護が必要になったら施設に入るからね」 …皆さんのご両親、こんなことを言っていませんでしたか?! お父さん、お母さん。今はそう簡単に施設には入れないのです。 一昔前とは、制度が大きく変わっているのです。 そもそも、住み慣れた自宅で長く住めたほうが幸せですよね。だから、このシステム自体はなまじ悪いことではない気がします。振出しに戻るというか・・・振出しに戻るけど地域全体(医療も介護もボランティアも)で介護する形になった!・・・ってことは、「自分の住み慣れた家でエンディングも可能かな」と思います。今大事なのは、介護する側の「もしものための備え」が必要じゃないかな!? 介護は突然発生します。あなたは「介護する側の備え」はできていますか? 一般社団法人りぷらすweb site
【暮らしと介護*コラム vol.3】家族介護者の支援制度 仕事と介護と家庭の両立 2016年09月05日 家族介護者の支援は制度的に整っていないのが現状です。 先日、前回のブログでもお伝えした通り、2000年(平成12年)に介護保険制度が開始して以来、介護サービスの普及と充実化が進み、要介護者だけではなく、要介護者を介護する家族(家族介護者)の暮らしを守る体制が整備されてきました。しかしながら、今もなお多くの家族介護者が心身ともに疲れてしまう『介護疲れ』の問題を抱えています。家族介護者の支援が、この20年で見違えるほど整備されたのに、一体、なぜ介護疲れの問題が起こってしまうのでしょうか?介護疲れから『介護うつ』、『無理心中』、『自殺』…と、深刻な社会問題が次々と惹起されています。 介護者ありきの介護。心身ともに疲れ切ってしまう原因はいろいろあります。 『介護にはゴールが見えない』 一旦介護生活が始まれば、その終わりが1年先になるか、はたまた10年先になるか、誰にも予想できません。ある時、介護者のこんな声を聞きました。 『私は将来、旅行に行ったり趣味活動をすることを楽しみにしていた。ところが、予期せぬ介護生活に一変し、一日の大半を費やして自分の時間はほぼない。こんなはずじゃなかった』 『このままだと、自分が先に死ぬんじゃないかと不安になる。理想と現実のギャップに苦しみながらも日々の介護を行っています』 このような声は一人、二人から聞かれるものではありません。多くの家族介護者から聞かれるのです。 家族介護者の約6割が「1日の介護に費やしている時間は5時間以上・休息時間は1~3時間のみ」という調査結果※が出ています。 ※「 家族介護者の約 6 割が「1 日の介護に費やしている時間は 5 時間以上、 自由時間・休息時間は 1~3 時間のみ」と回答!!」 -介護をする家族のための Q&A サイト「安心介護」会員向け実態調査結果- (介護をする家族のための Q&A サイト「安心介護」http://ansinkaigo.jp/) 家族介護者を支援する制度は、もっともっと整備されなければなりません。そうすれば、介護疲れだけでなく「虐待」や「ネグレクト(介護放棄)」「貧困」など、悲しい出来事も未然に防げるかもしれません。 仕事と介護の両立支援事業 看護師・千葉久美 一般社団法人りぷらすweb site