「自分の死は、自分自身で見通しをつけたい」…終活は「人生の棚卸し」

【前回までの記事〜あわせてご覧ください〜】
近距離介護か?遠距離介護か?
介護負担感と親子コミュニケーション



2017年5月28日読売新聞に掲載されていた記事です。
旅行会社が企画する、シニア向けの「終活ツアー(墓地巡り)」が紹介されていますが、最近では、30代から40代の比較的若い世代も関心を高める傾向が見られるとのこと。一昔前までは、「終活なんて縁起が悪い」といった声もしばしば聞かれていましたが、記事中にもあるように、世代を問わず「自分の死は、自分自身で見通しをつけたい」と考える傾向が強くなっていることが伺えます。

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「自分が死を迎えた後、葬儀やお墓の手配、財産分与の問題などで家族に迷惑をかけないよう、生前から準備を進めておく」

終活といえば、このようにイメージされる方が多いかと思いますが、これはほんの一端にしか過ぎません。終活が「人生の棚卸し」 と表現されるように、「過去を見つめながら、未来を想像する」その過程こそ、終活の醍醐味。「(終活をはじめたら)人生が明るく前向きに過ごせるようになった」と話す人が多いようです。

【最近の記事〜あわせてご覧ください〜】

リハビリを「受ける側」から「伝える側」へ
より良い未来のために「エンディングノート」を書いて見ませんか?

(作業療法士 中山奈保子)




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近距離介護か?遠距離介護か?

もしも、遠く離れて暮らす親に介護が必要になったら。 

「できるだけそばで見守ってあげたい」
「リハビリが上手くいくよう、いつも近くでサポートしてあげたい」

などと思いながらも、仕事や子育てを理由に「遠距離介護」を決断せざるを得ない場合も少なくないでしょう。遠距離介護を選択する理由は、物理的な距離だけではありません。車を運転すれば1時間以内の場所に親が住んでいながらも、親の介護や見守りに費やす時間を作るのが難しい、優先順位をあげられない…といった理由も考えられます。

だからといって、遠距離介護が「親不孝」か?といったら、決してそうではありません。
以下に挙げる通り、遠距離介護には、メリットとデメリットの両面があるのです。

【遠距離介護】

メリット:親が住み慣れた土地を離れずに済む・主治医を変える必要がない・自分自身(子)や家族の生活環境を変えずに済む・一部の介護保険サービスを利用しやすくなる(待機リストの上位に上がる可能性がある)・同居に伴うストレスがない etc...

デメリット:(親宅と自宅を往復するための)交通費がかかる・緊急入院などの事態に即対応できない・親の健康状態がわかりにくい(電話で話しただけでは分からない)・食事をしっかり摂っているか?部屋が片付いているか?人に会っているか?など日常生活の様子が分からないetc...

※「航空会社の介護帰省割引」を利用する方法もあります。

遠距離介護か、近距離介護か?
どちらを選択するかについては、介護が必要となる前に、ご両親・ご兄弟と一緒に話し合っておくのが理想的ですが、それぞれにメリット・デメリットがあることを知っておくだけでも、より後悔のない選択ができるはずです。




(作業療法士・中山奈保子)




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介護負担感と親子コミュニケーション

例えば子が、自分の親を家庭(親の自宅など)で介護することになった場合。
「親子の関係性(コミュニケーションの状態)」が、介護負担感に大いに影響することをご存知でしょうか。※介護負担感:「介護者」が日頃親の介護を通じて感じる精神的なストレスや無力感など。
介護負担感に影響を与える要因については、これまでにもたくさんの調査・研究が行われており、様々な要因があることがわかっています。その中でも、いつでも言いたいことを言い合える間柄か、「ありがとう・ごめんなさいね」「大丈夫?」といった言葉が自然と言い合える関係性か。テーブルを囲み、食事やお茶を楽しめる関係性か・・・などなど。もちろんケースバイケースですが、親子の関係性そのものが、介護者の精神的な負担を軽減させるために重要視されているのです。

親の介護に向けた備えといえば、会社の介護休暇制度について理解しておく、情報を集めておく、親の健康状態に注意する、兄弟間で連絡を取り合うなどといったことがよく知られていますが、定期的に電話をしてちょっとした雑談をして心を通わせておくだけでも、その積み重ねが将来プラスとなってかえってくる可能性が高いと考えられます。

さて。
5月第2週の日曜日、今年は5月14日が「母の日」です。
お母様と離れて暮らしていてなかなか顔を出す暇がない…
一緒に暮らしていても、すれ違いばかり…

そんな方こそ。
「母の日」に「ありがとう」の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?


日本では、母の日といえば赤いカーネーションを贈るのが定番となっていますが、元々は、20世紀初頭のアメリカ・ウェストバージニア州で、アンナ・ジャービスという女性が、亡き母を追悼する会を開催し、その時に母が好きだった「白いカーネーション」を贈ったのが起源の一つと言われています。この女性の母の名前は、アン・ジャービス。アンは、アメリカの南北戦争で怪我を負った兵士のケアに従事していました。また、アンは、彼らの衛生状態を改善すべく「マザーズデー・ウォーク・クラブ」を立ち上げ、敵兵のケアも献身的に行っていたとのこと。…白いカーネーションの花言葉は「私の愛情は生きている」や「尊敬」。カーネーションの準備は間に合わない!というかたでも、そんな気持ちを込めて、お母様との時間を過ごしてみてください。


(作業療法士・中山奈保子)

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より良い未来のために「エンディングノート」を書いてみませんか?

皆さんは「エンディングノート」をご存知ですか?
エンディングというと、ふだんあまり用いたくない「忌み言葉」のようにイメージされる方も少なくないかもしれませんが、2011年に公開された映画「エンディングノート」で話題となって以降、どちらかといえばポジティブな意味で活用されるようになっています。



***エンディングノートとは、
「もしも」の時に備えた遺書…家族への覚書のようなもの***

まだまだ若くて健康!!働き盛り!!の世代がエンディングノートを書くのは時期尚早?と思われてしまうかもしれませんね。ところが、実際にエンディングノートの一部を見てみ見ますと、「終わり」を考えるというよりは、「未来を思い描く」ためのツールであることがよくわかります(例えば、こちらのサイトが参考になります)。

早速、弊社代表の橋本もチャレンジした模様^^
36才で始めて、「エンディングノート」を書いてみた。

全て記載しようとなると、ちょっと大変そう。
ですが、本屋さんで目次を眺めてみるだけでも良いと思います。
自分が生きていく上で欠かせないモノ、ヒト、ココロに、ふと、気付くはずです。


(作業療法士 中山奈保子)

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LIFE design Meetup : 「介護離職を考える」に登壇しました。

LIFE design Meetup
「介護離職」を考える ~企業が連携し、理想の未来をビジネスで実現する~

(2017年1月19日)



イトーキ東京イノベーションセンター SYNQAという素晴らしい場所で開催された、LIFE design Meetup「介護離職を考える」に登壇して参りました。 20代~50代と幅広い世代から、全く経験のない方から遠距離介護の経験のある方、また子育て中の方、新規事業開発の方など多くの方々にお越し頂きました。そして、介護離職という社会課題について素晴らしいアイデアが生まれました。 そのアイディアも、未来において当たり前にあるものだろうと容易に想像することができました。 あとは、「どう持続可能な仕組みとして作り出していくか」です。 これは、社会保障や非営利だけでどうこうなる問題ではなく、 まさに民間の関わりが必要ですし、1億総動員で向き合っていく必要があります。

「介護」は、最後まで「生きる」上で、ほとんどの人が通る道です。 今でもその道があるのですが、ほとんどの人に見えていません。 もっと見えやすく歩きやすい道を作り、少し前を歩いている人に相談できるような、強い道にしていきましょう。

もうすぐ、団塊の世代が介護に直面する人が急増し、団塊ジュニアが「介護」に突入します。きっと、子育て中の人の比率も増えるでしょう。 僕たち一人一人の一歩が、仕事と介護が両立できる社会に繋がります。 いざという時に、困ったときはお互い様と助け合えるために、一歩進んでみてください。 具体的には、

  • 家族(夫婦)で、いざという時のことを話す。…延命治療は?最後の場所は?家族のために残しておきたい写真などは?など。
  • 上司や人事に、もし親が倒れたら休めますかと聞いて見る。 
  • 友達と育児や介護について話してみる。 
  • 選挙で、「人の暮らし」にコミットしている人の話を聞いて見る。投票する。 
  • 未来の暮らしや、介護についての研修会などに参加してみる。 
  • 介護経験のある人の話を聞いて見る。 

等など、いろいろな一歩があります。

ぜひ、皆さんの大切な人とその一歩歩んでください。 それは「生きる」に向き合うことであり、必ず豊かな時間となります。 WIT、One Japan、ITOKI、参加された皆様、素晴らしい機会をありがとうございました。

一般社団法人りぷらす
代表理事 橋本 大吾


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