なぜ早め早めの対処が必要?

前回の記事では、離れて暮らすご両親の暮らしぶりから、「あれっ?いつもとちょっと様子が違う?!」と気づいた時に対処してこそ、介護の主な原因となりやすい脳卒中や認知症、転倒による骨折を未然に防げること。そして、帰省のタイミングは、両親そして家族皆んなが、ありたい暮らしを考える絶好の機会であることをお伝えしました。

【前回の記事】 帰省のタイミングこそ、家族の暮らしについて話し合うチャンスです!


そうは言っても、実際のところ「私の親は健康だから大丈夫!」と思っている方が多いはず。それ以前に…ご両親の年齢を覚えてらっしゃいますか?

*****

さて今回は、なぜ早め早めの対処が必要なのか考えてみたいと思います。
まず、介護と年齢の関係性について知っておきましょう。
下記をご覧ください。



介護が必要な人は、
70~74歳では、およそ16人に1人、75~79歳ではおよそ7人に1人、80~84歳ではおよそ3人に1人が要介護の認定者となっています。つまり要介護認定率は、5歳増えるごとにおよそ2倍ずつ増えていることが分かります。


◆では、日本中に介護が必要な人(要介護者)は何人くらいいるかご存知でしょうか?


厚生労働省の調査によると、その数はおよそ20人に1人(621万人:2016年4月時点)。
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m16/dl/1604a.pdf
さらに、介護する家族の数は、およそ557万人いると報告されています(2012年就業構造基本調査参照)。

ところが、これが「表面的な数にしか過ぎない」を話す研究者もいます。
東レ経営研究所ダイバーシティー&ワークライフバランス研究部の渥美氏の報告によると、隠れ介護に相当する人はおよそ1300万人おり、知らぬ間に増え企業の対応も後手に回っていると。その数は今後ますます増えていくでしょう。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81018990X11C14A2I00000/


◆次は、介護の原因について考えていきます。



2013年の国民生活基礎調査によると、要介護となる原因の第1位は脳卒中。次いで2位が認知症、3位に高齢による衰弱、4位骨折転倒、5位関節疾患と続きます。 上位5位にランクインする脳卒中、転倒骨折は、或る日突然起こるのが特徴です。つまり、まだ大丈夫だと思っていても、或る日突然起こってしまうのです。また、これらの原因は、出来るだけ早くサインに気づき、適切な対処をとることが大切です。その理由は以下の3つ。

  1. 治る病気や「一時的、改善可能」な症状である場合があります。
  2. 症状の進行を遅らせることが可能な場合があります。
  3. 家族で協力しながら、今後の生活に向けた準備をすることができます。

※介護の原因の主な背景について

脳卒中:高血圧、糖尿病、食習慣
認知症:運動不足、抑うつ状態、視力・聴力低下
転倒骨折:転倒歴、糖尿病、バランス能力低下


◆介護状態を予防すること、そのきっかけは家族でも気づけることが多い。

これらの状態は、上述のように早期に発見することがとても大事です。それによって、また介護する家族を支える資源にもつながります。 そのためには、「あれっ」という違和感にいつ気付けるかです。 その違和感を大切にして「書き留め」、専門機関に相談する際に共有することで、スムーズな支援につながります。

◆今回のまとめ

・介護は、年齢が上がるごとに該当者が増加し、5歳ごとに2倍に増えていく。
・介護が必要な人は、全国に621万人以上
・介護する家族は、全国に557万人以上
・介護の原因の1位は脳卒中、2位は認知症
・あれっていう違和感を書き留め、相談機関に共有する


如何でしたでしょうか?
次回以降は、認知症や転倒について分かりやすく解説していきます。



脳卒中予防の秘けつ(国立循環器病研究センター)
◆石巻市にご両親がお住まい場合(参考資料)
認知症ケアパス
◆石巻にお住まいのご両親に「あれ?」を感じたら…
私たち「りぷらす」までご相談ください。
くらしと介護の相談所@石巻
専門家とグットコミュニケーションを




◆NHKあさイチ
シリーズ・親が、心配。 ~年末年始“実家チェック”~

一般社団法人りぷらすweb site

帰省のタイミングこそ、家族の暮らしについて話し合うチャンスです!

2016年も残りあと僅かとなりました。
年末年始、ご実家へ帰省し、普段遠く離れて暮らすご両親と過ごす予定の方も多いのではないでしょうか?電話口では元気な様子だっだけれど、実際、久しぶりに会ってみると「あれ?ちょっと身体が弱くなった??」「いつもと様子が違う??」などなど、あれっ?いつもとちょっと違うかな??と思う場面も少なくないはず。そこで、

☆ちょっと違う・・・「でも、うちの親は健康だから大丈夫!」

★ちょっと違う・・・
「あれ?これってもしかして?」
「最近、健康診断はしてるのかな?」
「このままにしていいの?病院に相談した方がいいかもしれない!」


介護の原因となりやすい、脳卒中、認知症、転倒による骨折などは、身近な暮らしの中にある「あれっ?」に気づいた時点で対処することで、重症化を防ぐことができます。

「あれっ?」・・・この違和感が非常に重要です。

例えば、
お母さまの、「おふくろの味は健在?」
  • お料理の味付けは、いつもと変わりありませんか?
  • 冷蔵庫の中は…同じ野菜や調味料がいくつも入っていませんか?
  • 定期的に買い物に行かれている様子ですか?
  • +α)部屋のお掃除は?いつもと変わりない様子ですか?

などなど、ちょっとした違和感を感じた時こそ、
1人で抱え込まず、両親の健康について考える機会を持ってください。
帰省のタイミングこそ、家族や兄弟の暮らしについて話し合うチャンスです!


脳卒中予防の秘けつ(国立循環器病研究センター)
◆石巻市にご両親がお住まい場合(参考資料)
認知症ケアパス
◆石巻にお住まいのご両親に「あれ?」を感じたら…
私たち「りぷらす」までご相談ください。



◆NHKあさイチ
シリーズ・親が、心配。 ~年末年始“実家チェック”~

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【暮らしと介護*コラム vol.6】専門家とグットコミュニケーションを☺

「病院に行って、お医者さんの診察を受けよう!」
「ケアマネージャーさんに介護保険サービスについて相談してみよう!」

そう思って病院や地域包括ケアセンターに行ってみたものの…

何も考えず、ただ医師の話を聞くだけ…
ケアマネジャーの提案にうなずくだけ…

果たして、これで良いのでしょうか?
「私はこうしたい」という意思が決まっていれば、専門家に対して自分たちの思いや分からないことを質問できます。 ケアマネジャーの提案が自分たちの考えとは違うと感じたならば、その提案が、自分の親や家族に合っているサービスなのかを確認できます。

こんな質問をしたら失礼じゃないだろうか…
難しい言葉ばかりでわからない…

などと、簡単に諦めないでください。
専門家の人たちと密な話し合いをしてこそ、納得のいく医療や介護を受けられることができるのです!
専門家へ相談に行く前に、親と家族が話し合い「自分たちは何できるのか(どんなことをどのくらいできるのか)」「わからないことは何か?」「優先すべきことは何か?」を明らかにして、書き出しておくのも良いですね。

*****

◆POINT◆
自分たちがどうしたいのかをはっきり伝える
治療も介護も専門家にお任せはしない

➡まずは、親のことは家族がしっかり見ているという姿勢を見せることが大切です。

他人の事例を自分たちにあてはめない
他人の介護の例を参考にしすぎない

➡一人一人異なることを忘れないようにしよう


専門家たちに密に話し合い、
一緒に考える 過去にさかのぼって体調や生活の様子を伝える

➡病気の原因を特定するヒントになることがあります。
専門家は、決して特別な人ではありません。きちんとお互いを理解し合いましょう。

(仕事と介護の両立支援事業:千葉)


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三輪田窯“ダブルケア”講座

11月24日
スタジオぷらす石巻から車で十数分、北上川のほとりにある「三輪田窯(みのわだがま)」を会場に育児と介護のブルケア講座」を開催しました。想定していたよりも多くの方々に受講いただき、とても寒い日ではありましたが、とっても素敵な「あおぞら講座」となりました。

今回の受講者は、地元のママさんが中心。ママが学んでいる間(将来を担うであろう)子供たちは鼻をたらして遊んでいました!(^^)!



講座を終えた後は、三輪田窯の敷地内に併設されるかめカフェさんのコーヒーを頂いたり、手作りパンの移動販売「おひさまや」さんの優しくておいしいパンを食べたり、サロンフォンデュさんのアロママッサージで心と体を癒してもらったり…育児や家事で疲れ果てていても休む暇のないママさん達も、ゆったりとした時間を過ごしてらっしゃいました。


ママさん達とお話していると、若い世代のママさんたちが「しっかり将来のことを考えていること」に驚きました。…やっぱり、こんなにかわいい子供たちに苦労は掛けたくないですよね。そう、しみじみ思いました。親の鏡!ですね。そんなママさんたちには、どんなに辛いことがあっても、自分らしく素敵な生き方をしていただきたいです‼

共催:かめかふぇ / おひさまや / からだサロンフォンデュ
次回は、2月に予定しています。興味のある方、お気軽にお越しください^^

(仕事と介護の両立支援事業 千葉)




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高齢者介護を巡る家族間事件~1週間に1件の割合で発生?!~



【2016年12月5日読売新聞一面より】

2013年1月から今年8月末までの間、介護を受けている60歳以上が被害者、その家族が加害者となった事件(殺人事件・心中・傷害致死事件など)の発生件数は全国で少なくとも179件、亡くなった方は189人。ほぼ1週間に1件のペースで、このような事件が発生していることが明らかになったそうです。このうち「70歳以上の夫婦間で事件が起きたケースが4割を占めた」とあります。

別の調査からは、高齢の男性が慣れない家事と介護で思い詰め、あるいは認知症を患い、その介護負担により犯行に及んだケースが目立つ傾向も見られたそうです。また、加害者の年齢とその関係については、加害者が夫や妻、だけではなく40〜50代以上の「息子」や「娘」となるケースも、決して少なくないという点にも注目しなければなりません。


(中山奈保子)

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