【暮らしと介護*コラム vol.4】改善?改悪?…賛否両論の介護保険制度

5人に1人が75歳以上になるといわれる2025年へ向け、高齢者介護の仕組みが変わっていきます。今年、介護保険の改定が行われ、介護サービスを利用した人が窓口で支払う「自己負担額」を増額する措置がとられました(今のことろ、一部の利用者を対象とした措置です)。医療制度も大きく変わっており、病院の経営者は、患者を1日も早く退院させないと利益を出せないような仕組みになりました(=高齢者が長期間入院できないような仕組み)。高齢者は病院から自宅、もしくは在宅型の施設へ移し医療費を削減する…介護費で賄う・・・といった狙いです。…もちろん、この改定では、賛否両論が飛び交いました。
 
「介護が必要になったら施設に入るからね」

…皆さんのご両親、こんなことを言っていませんでしたか?!

お父さん、お母さん。今はそう簡単に施設には入れないのです。
一昔前とは、制度が大きく変わっているのです。

そもそも、住み慣れた自宅で長く住めたほうが幸せですよね。だから、このシステム自体はなまじ悪いことではない気がします。振出しに戻るというか・・・振出しに戻るけど地域全体(医療も介護もボランティアも)で介護する形になった!・・・ってことは、「自分の住み慣れた家でエンディングも可能かな」と思います。今大事なのは、介護する側の「もしものための備え」が必要じゃないかな!? 介護は突然発生します。あなたは「介護する側の備え」はできていますか?

一般社団法人りぷらすweb site

【暮らしと介護*コラム vol.3】家族介護者の支援制度

家族介護者の支援は制度的に整っていないのが現状です。

先日、前回のブログでもお伝えした通り、2000年(平成12年)に介護保険制度が開始して以来、介護サービスの普及と充実化が進み、要介護者だけではなく、要介護者を介護する家族(家族介護者)の暮らしを守る体制が整備されてきました。しかしながら、今もなお多くの家族介護者が心身ともに疲れてしまう『介護疲れ』の問題を抱えています。家族介護者の支援が、この20年で見違えるほど整備されたのに、一体、なぜ介護疲れの問題が起こってしまうのでしょうか?介護疲れから『介護うつ』、『無理心中』、『自殺』…と、深刻な社会問題が次々と惹起されています。

介護者ありきの介護。心身ともに疲れ切ってしまう原因はいろいろあります。

『介護にはゴールが見えない』

一旦介護生活が始まれば、その終わりが1年先になるか、はたまた10年先になるか、誰にも予想できません。ある時、介護者のこんな声を聞きました。

『私は将来、旅行に行ったり趣味活動をすることを楽しみにしていた。ところが、予期せぬ介護生活に一変し、一日の大半を費やして自分の時間はほぼない。こんなはずじゃなかった』

『このままだと、自分が先に死ぬんじゃないかと不安になる。理想と現実のギャップに苦しみながらも日々の介護を行っています』

このような声は一人、二人から聞かれるものではありません。多くの家族介護者から聞かれるのです。 家族介護者の約6割が「1日の介護に費やしている時間は5時間以上・休息時間は1~3時間のみ」という調査結果※が出ています。

※「 家族介護者の約 6 割が「1 日の介護に費やしている時間は 5 時間以上、 自由時間・休息時間は 1~3 時間のみ」と回答!!」 -介護をする家族のための Q&A サイト「安心介護」会員向け実態調査結果- (介護をする家族のための Q&A サイト「安心介護」http://ansinkaigo.jp/)


家族介護者を支援する制度は、もっともっと整備されなければなりません。そうすれば、介護疲れだけでなく「虐待」や「ネグレクト(介護放棄)」「貧困」など、悲しい出来事も未然に防げるかもしれません。


仕事と介護の両立支援事業
看護師・千葉久美

一般社団法人りぷらすweb site

【再掲】「日本中に広げる健康づくりの仕組みを作る」人材募集



〜「おたからのわ『結』」事務局運営会議の様子(2016/09/01)〜
今年6月、石巻市社会福祉協議会ボランティアセンターに正式登録を果たした「おたからのわ『結』」。ただいま、自主運営組織として石巻市内の仮設住宅や集会所で体操教室を展開中です。今回の会議では、「おたからのわ『結』」公式ロゴマーク作成についても話し合われたとのこと。今後の活躍がますます期待されます!


「おたからのわ『結』」は、一般社団法人りぷらすが実施する「おたからサポーター養成講座」の修了生を中心に構成されています。以下、事業の詳細及び求人情報について、2016年8月4日に掲載した内容を再掲致します。





【求人】「日本中に広げる健康づくりの仕組みを作る」人材募集



住民主体の「健康づくり」と「コミュニティー作り」を行う地域健康サポーター事業
の効果を測り、かつ全国の他の市町村でも実施可能な仕組みとしていくための教材開発をで一緒に作る仲間を募集!




現在、一般社団法人りぷらすでは、宮城県石巻市において、住民主体の「健康づくり」と「コミュニティー作り」の仕組みを作っています。地域の誰もが健康的に暮らし続けられるために、健康寿命の延伸や継続していく健康的なコミュニティを創造することを目指して、平成26年9月より地域健康サポーター事業を行っています。 当事業では40歳以上の住民が医療や福祉の専門職から、4日間の講座を通じて、身体や運動の知識と体操のやり方を学び、地域の公民館、仮設住宅や復興住宅等の地域の集会所で体操を実践することで、地域の健康づくりを行っています。現在、石巻市の中に53名の地域住民がサポーターとなり、『自分の健康は自分で守る、地域の健康は仲間と守る』を合言葉に石巻市全体で活動を行っております。




この事業をさらに石巻市の中や日本全国で必要な地域にも広めていくために、「事業効果を測り根拠を示すこと」「講座や体操教室で使用する教材開発と改良」という2点が必要になっております。 そこで地域健康サポーター事業の効果を測り、かつ全国の他の市町村でも実施可能な仕組みとしていくための動画の編集やツールの改良を期間限定で一緒に行う仲間を募集します!

日本各地でこれから必要になっていく地域づくりのモデルを創っていくために、自身の経験、スキル、アイデアを目いっぱい活かして関わってください。それが、事業を深め、広め、困った人や家族を支えることにつながります。 いま、一緒にこの事業を加速させ、全国に広げていくメンバーを必要としています。



【法人理念・テーマ】
理 念:『子どもから高齢者まで病気や障がいの有無にかかわらず、 地域で健康的に暮らし続けられる社会を創造する』
テーマ:身体づくり・仲間づくり・居場所づくり

1.希望する人材
①りぷらすの理念やテーマに共感できる人
②高齢化社会や福祉に強い関心がある人
③当事者意識を持っている人(危機感など)

イメージ(例1):20~40代の医療・保健・福祉の専門職で転職(求職)をしている方 →来年からの仕事を探しながら働く方or先進事例に関わりたい・勉強したい。
イメージ(例2):20~40代の仙台・関東圏の在住で、子育てをしながら自宅で動画製作等をして働きた 。
イメージ(例3):30~50代の家族介護中または予備軍で、自分の親の健康や高齢化社会に関わりたいなど。

2.必須条件・スキル
☆保有する専門資格の種類は問いません。

①普通自動車免許があり、運転ができる。
②パソコンを使用して、資料の作成や連絡ができる。
(Ward、Excel、Powerpoint、E₋mail、インターネット、SNSが使用できること)
③写真や動画の撮影、動画編集のスキル

3.あったらありがたいスキル・経験

①何らかの医療・健康・福祉の資格または経験がある。
②事業や商品のプロモーションを行った経験がある
◆社会調査に必要な統計学の知識をお持ちの方や、地域住民に対するインタビュー調査にご関心のある方からのご応募も歓迎いたします。

4.採用条件

【勤務場所・勤務形態】
宮城県石巻市、遠隔地での業務も可
※仙台や関東圏などの遠方の方で、働きたい希望はあるが石巻市への引っ越し、通勤が 困難な場合には、遠隔地での業務形態も検討しております。
イメージ(例)基本はSkypeやSNS等で連絡を取り合いながら、関東圏の自宅等のPCで業務を行い、 月に1~2回程度、必要に応じて石巻市の事務所に来て業務や打ち合わせを行うなど。

【採用期間】
採用日〜2017年3月末 ※2017年4月以降の採用については、常勤・非常勤ともに別途相談に応じます。

【勤務時間】 1日4~8時間(週2~3日程度)
※勤務日数や時間等は別途相談に応じます。遠隔地での勤務の場合も最低月に1~2回は石巻市に来て直接打ち合わせを行います。

【給  与】 時給1300円〜2000円 ※別途面談にて決定いたします。

【問い合わせ先】
担  当:一般社団法人りぷらす 社会福祉士 落合(おちあい)
連 絡 先:☎︎0225-98-8957 / FAX0225-98-8958
Eメール:ri.link.plus@gmail.com まずはお気軽にご連絡下さい。
◆見学やEメール、Skypeでの相談も随時可能です。

一般社団法人りぷらすweb site

【暮らしと介護*コラム vol.2】あなたの「介護力」は?

介護保険制度が始まって以来、自宅で寝たきり生活になる人が減り、それと同時に褥瘡が出来る人もだいぶ少なくなりました。「来る日も来る日も褥瘡の処置をしていたあの頃は今となれば何だっんだ!?」と、感じている医療従事者さんも少なくないはず。治療技術はもちろんのこと、エアーベットや低反発のクッション等など、福祉用具も次々に開発されています。

【暮らしと介護*コラム vol.1】でお話ししたお嫁さんが、おばあちゃんの介護をしていた時代には考えられなかった介護サービスが普及する一方で懸念されるのが、家族による「介護力」の低下です。一人くらし高齢者は男女ともに増加傾向にあり、65歳以上の一人暮らし世帯は、男性139万人、女性341万人、高齢者人口に占める割合は男性 11.1%、女性 20.3%となっています。少子高齢化、核家族化など、深刻な社会問題が背景にあります。共働きでないと家計が苦しくなったり、シングルマザー(シングルファザー)、一人っ子等々介護に費やす時間やお金に余裕がない状況で、離れて暮らす親の介護は大変な負担となります。もっとも深刻なのは40、50歳代の働き盛りで子育てをしている年代。親はちょうど70歳前後です。

私はいろんな人に質問してきました。「今、突然親が脳卒中で要介護状態になったら…あなたはどうしますか?」と聞くと、ほとんどの人がイメ ージが湧かず頭をかしげています。 要介護状態になる原因の1位は脳卒中です。何となく病気の知識があるとは思いますが、その病気を患ってからの生活は考えたことはほぼないようですね。ちなみに医療関係者でさえもこのことを話すと青ざめてしまいます。

*****

大切な両親やパートナーの「介護」について考えてみませんか?
くらしとかいごのちいさなシンポジウム in仙台(うれしや)
 

大切な両親やパートナーに、もし、介護が必要なったら。 
その時のために、知っておきたい介護について… 「うれしや」さんの美味しくヘルシーなランチを食べながら一緒にお話しませんか? 

会費 500円(ランチ代として) 定員5名さま 
主催:一般社団法人りぷらす 共催:仙台駅東エリアマネジメント協議会 
※お問い合わせ:(一社)りぷらす 千葉:0225-98-8957 

*****


一般社団法人りぷらすweb site

【暮らしと介護*コラム vol.1】介護保険制度成立前の在宅介護

仕事と介護両立支援事業担当の千葉です。
まずは、イベントのお知らせです。

くらしとかいごのちいさなシンポジウム in仙台(うれしや)


大切な両親やパートナーに、もし、介護が必要なったら。
その時のために、知っておきたい介護について… 「うれしや」さんの美味しくヘルシーなランチを食べながら一緒にお話しませんか?

会費 500円(ランチ代として) 定員5名さま
主催:一般社団法人りぷらす 共催:仙台駅東エリアマネジメント協議会
※お問い合わせ:(一社)りぷらす 千葉:0225-98-8957

****

今から20年以上前、私がとあるちいさな外科に勤めていた頃。まだ、介護保険制度はなく措置入所の時代で次々に入院してくる高齢者を看護していました。ほとんどの入院患者に、「寝たきり」が原因できた「褥瘡」が見られ、目を覆いたくなるほど悪化していました。当然、家族の手には負えない状態です。

介護保険制度が確立するまでは、親の介護は「その家のお嫁さんがするのが当たり前」と考えられていました。施設やサービスなんてご法度な時代です。やむなく施設入所したとなれば親族や近所からバッシングを受けていました。そんな時代に、私はある介護者に出会いました。その方は、近所にある駄菓子屋のお嫁さん。それまでの仕事を辞め、おばあちゃんの介護をしながら、駄菓子屋を細々と営んでいました。

お嫁さんにはほとんど自由な時間がありませんでした。おばちゃんは昼夜逆転して夜中に大声で騒ぎおむつをむしって散らかしたり、時には噛みついていました。お嫁さんはぽっちゃり体系がどんどん萎んでいき、歯も50代の若さでありませんでした。人との交流もなく、表情は暗く固まっていたのを覚えています。何年かして駄菓子屋のおばちゃんが無くなったと聞きましたが、お嫁さんは、今どうしているのでしょう…とても気になります。

彼女が、介護に費やした10年近い歳月。幸せだったのでしょうか?

介護保険制度が成立し、褥瘡があっても入浴できたりショートステイが出来たり、認知症専門の施設(グループホーム)等、サービス増えたくさんのサービス事業所が出来ました。 「介護保険料を納めているんだから、遠慮しないで利用したらいいんじゃない」と、堂々と言えるような時代になりました。介護に対して柔軟になったのは、本当にごく最近のことだと実感しています。

今の時代に駄菓子屋のおばちゃんが生きていたら、お嫁さんは歯医者に行けたかもしれないな…

あの頃、日に日に萎えていったお嫁さんの姿をふと思い出す、今日この頃です。

****

一般社団法人りぷらすweb site
一般社団法人りぷらすweb site